カード決済やQRコード決済ができないお店って、味や技術で勝負するお寿司屋さんとかなら分かるんですが、そうでない普通のお店(調剤薬局)であれば早急に導入することをおすすめします。
キャッシュレス決済機器を導入する店舗は年々増加しています。経済産業省のしらべによると、クレジットカード・QRコード決済の比率が55%と高い水準にきています。
現状、日本国民のキャッシュレス支払い比率は29%台ですが、国としては大阪・関西万博2025年までに40%を目指し、いづれは世界最高水準の80%を目指す方向に動いています。
将来的なことを踏まえて、キャッシュレスの取り組みは必須です。そこでエアペイを1つ導入するだけで、調剤薬局も多種多様な支払い方法に対応できます。薬局側、患者側のメリットを含め解説していきます。
エアペイ(AirPay)について
エアペイはカード・電子マネー・QR・ポイントの決済をiPadもしくはiPhoneと、カードリーダー1台で使えるサービスです。CMでも見たことがあると思います。
エアペイ(AirPay)で利用可能なクレジットカード・QR
エアペイはVISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discoverなどのクレジットカードに対応しています。
今、主流の、PayPayやLINEPay、d払いにも対応しており、導入するならエアペイが最強といえます。
エアペイ(AirPay)の導入に必要な機器
エアペイは、ほぼ全ての決済方法をカードリーダーで1台とiPhoneかiPadで対応できるので、レジ周りが狭い薬局でもすっきりします。
現在、専用カードリーダーは無料となります。必要なのは、iPhoneかiPadのみとなります。
調剤薬局にエアペイ(AirPay)を導入するメリット
エアペイ導入 患者のメリット
- 患者(お客さん)の利便性の向上
- 大金の持ち歩きや小銭の管理が不要になる
- 買い物の消費履歴の管理が簡単になる
- 手持ちのカードなどのポイントが貯まる
若い方だけではなく、最近では年配の方でもキャッシュレスは当たり前になっています。財布からお札や、小銭を取り出すより、カードもしくは、スマホを取り出す方が利便性が良いです。
エアペイ導入 薬局のメリット
- キャッシュレスができないから利用しないという患者の機会損失を減らせる
- キャッシュレス未導入の薬局より選ばれる確率が上がる
- 患者の来る数が増える可能性あり
- 単価が上がる可能性あり
(処方せん以外に買い物もするかもしれない) - サービスの体験等の購入が増える可能性あり
(何かしらの相談料や体験料などキャッシュレスだと支払いやすい) - 現金を扱う手間を抑えられる
- セキュリティ対策になる
エアペイ(AirPay)を導入することで、患者獲得の機会損失を減らし、未導入の薬局から患者もジワジワと獲得することにもつながるかもしれません。
キャッシュレス決済導入により、物品を売るだけではありません。
いづれ薬剤師の知識や経験、サービスなどの無形商品などもキャッシュレスだと気軽に払いやすくなります。
調剤薬局にエアペイ(AirPay)を導入するデメリット
薬局にエアペイを導入すると、患者さん側にはデメリットはありませんが、薬局側にはエアペイを導入することでのデメリットがいくつか存在しますので紹介していきます。
- ネット環境が必要
(wifi環境があれば問題なし) - 決済手数料がかかる
(3.24%もしくは3.74%) - スマホ・タブレット代がかかる
- 月の入金サイクルが3回
(みずほ銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行を利用ならば6回) - レシートを出すプリンタが必要ならば購入しないといけない
- 電子マネーはnanacoとWaon、楽天Edyが未対応
- QRコード決済は楽天ペイが未対応
上記のようにエアペイにもデメリットはありますが、致命的なものは1つもありません。決済手数料は業界最安値水準です。エアペイ1つあれば他はいらないといえます。
エアペイ(AirPay)の導入方法
Airペイは申込みから2週間程度かかりますので、余裕を持って申込みましょう。
- お申込み
店舗情報、口座情報、法人の場合は法人情報の入力をします。審査書類のアップロードが必要となりますので、書類を事前にご準備ください。エアペイの審査に必要な書類 - 審査
審査は通常3日程度で完了です。審査結果は登録いただいたAirIDのメールアドレスに送信されるほか、管理画面でも確認できます。 - カードリーダーの配送
審査が完了すると、登録した店舗へカードリーダー、操作マニュアル、加盟店ステッカー届きます。 - 初期設定
用意したiPadもしくは、iPhoneにAirペイのアプリをインストールします。Airペイアプリなどと検索すると出てきます。 - 利用開始
利用開始のお知らせメールが届くと、実際の決済機能を利用できます。
予め準備するiPadもしくはiPhoneは、32Gの安いものでOKです。リクルートが公式的に使用しているのは32Gのものです。WIFIモデルを近所の電気屋さんやamazonなどで安いものを購入しましょう。
エアペイ(AirPay) 調剤薬局の導入事例
昭和20年代頃から営業している麻布のナルト薬局さんのエアペイ導入の理由は「カードは使えますか?」と聞かれる頻度増が増えてきたので、機会損失を防ぐためです。
エアペイの導入の決め手はお客さんのニーズに対応するため
- 「カードを使えない」という理由で帰った帰ったお客さんは、もしかしたら何度も来てくれるお客様かもしれない
- 地域密着のお店であれば1人1人のお客さんのニーズに対応していく必要性がある
- 最近は、クレジットカードだけではなく、QRコード・交通系の電子マネーに対応している
お客様さんにとっての利便性の追求と、多様な決済手段に一つのカードリーダーで対応できる「Airペイ」だったら、会計がシンプルで店舗側も使いやすくなっています。
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