医薬品卸

医薬品卸の機能がパンクした日|コロナ禍・災害時のMSの使命感と現実【2026年版】

医薬品卸

こんにちは!ビグモリです。医薬品卸MS歴10年以上です。

2020年の新型コロナ流行時、医薬品卸は文字通り機能がパンクしました。マスク、消毒液、解熱剤の需要が爆発し、通常業務に加えてこれらの対応に追われたMSは疲弊しきっていました。

この記事では、コロナ禍で医薬品卸が経験した危機と、そこから見えた「MSの使命感と現実」を振り返ります。

医薬品卸がコロナに直面した時のリアル

コロナ禍で医薬品卸に何が起きたのか。当時を振り返ると、以下のような状況でした。

コロナ禍で卸が直面した問題
・マスク・消毒液・PPEの在庫が枯渇し、得意先から猛烈なクレーム
・解熱鎮痛剤やカロナールなどの緊急需要で供給が追いつかない
・MSの感染リスク(毎日数十件の医療機関を訪問)
・倉庫スタッフの出勤制限で物流がストップ寸前
・得意先からの「なぜ持ってこないんだ」という厳しい言葉

MSは医薬品を届けるために毎日車を走らせましたが、どれだけ頑張っても「足りない」と言われ続けたあの日々は、多くのMSにとってトラウマ級の経験でした。

医薬品卸はどんな災害でも使命感を持っている

コロナ禍に限らず、医薬品卸は地震、台風、豪雨などの災害時にも最前線で動いてきた歴史があります。

広島でも2018年の西日本豪雨で道路が寸断される中、MSは代替ルートを探しながら医療機関に薬を届けました。こうした使命感は医薬品卸で働く人間の誇りであり、「患者さんに薬を届ける」という根本的な仕事の意義を再認識する瞬間でもあります。

MSの使命感が発揮される場面
・災害時に道路が寸断されても代替ルートで配送
・緊急の欠品対応で他支店から融通して即日納品
・停電時に手作業で出荷作業を行った経験も
・得意先の非常用在庫リスト作成を提案
・パンデミック時の優先配送ルールの策定

薬剤師もMSと同じように厳しい立場だった

コロナ禍で苦しんだのはMSだけではありません。調剤薬局の薬剤師も同様に厳しい状況に置かれていました。

患者さんからの「なぜこの薬がないんだ」というクレーム、感染リスクを抱えながらの対面業務、在庫確保に奔走する日々。MSと薬剤師は同じ苦労を共有していたからこそ、コロナ禍を通じて信頼関係が深まったケースも多かったです。

緊急配送(急配)を断らざるを得なかった現実

コロナ禍では、MSが急配を断るという異例の事態も起きました。

通常、得意先からの急配依頼は可能な限り対応するのがMSの務めです。しかし、物流がパンクし、配送員も不足する中で、すべての急配に対応することは物理的に不可能でした。

急配を断った背景
・配送リソースが限界で、優先順位をつけざるを得なかった
・在庫そのものが枯渇していて、配送しようにも商品がない
・MSの感染リスク管理のために訪問件数を制限
・「急配は当たり前」という得意先の認識を変える必要があった

この経験は結果的に、「急配に頼りすぎる体制」を見直すきっかけにもなりました。2026年現在は適正在庫の確保やAIによる需要予測など、急配依存から脱却する動きが広がっています。

薬局が在庫を切らすのは本当に悪いことなのか?

コロナ禍で改めて議論になったのが、「薬局の在庫管理責任」です。

多くの薬局は在庫を最小限に抑える運営をしています。理由は在庫コストの削減です。しかし、パンデミックのような有事には、最小在庫の薬局ほど早く欠品し、MSに急配を依頼することになります。

これは卸だけの責任ではなく、医療サプライチェーン全体の課題です。2026年は後発品の供給不安定もあり、各薬局で安全在庫を確保する意識が高まっています。MSとしても、得意先に対して適正在庫の提案ができることは大きな付加価値になります。

コロナ禍の教訓を2026年にどう活かすか

コロナ禍から6年。医薬品卸はあの経験から何を学んだのでしょうか。

コロナ禍から得た教訓
・平時から有事に備えた在庫・物流体制の構築が必要
・MSの感染リスク管理とBCP(事業継続計画)の重要性
・デジタル受発注で急配依存を減らす
・得意先との信頼関係は「有事にどう対応したか」で決まる
・MSの使命感は大切だが、無理な働き方は持続しない

2026年現在も、新たな感染症や自然災害のリスクは常にあります。コロナ禍の経験を活かし、「次の有事」に備えておくことが、MSとしてもビジネスパーソンとしても大切です。

まとめ

この記事のポイント
・コロナ禍で医薬品卸は機能がパンクした
・MSは使命感を持って最前線で働いたが、厳しい言葉も浴びた
・急配を断らざるを得ない異常事態が教訓を残した
・在庫管理は卸だけでなく医療サプライチェーン全体の課題
・有事の対応が得意先との信頼関係を決める

あの大変な日々を乗り越えたMSには、「何があっても薬を届ける」という誇りがあります。その経験は、これからのキャリアでも必ず活きてきます。

ビグモリでした。最後まで読んでいただきありがとうございます!

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